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低炭素都市体感展示場
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1.上海・花橋市−低炭素都市体感会場
風のパビリオン水のパビリオン大地のパビリオン
環境都市提案会場には、3つの体感パビリオンが完成しています。それぞれのパビリオンでは、建物外部の環境要素を極めて単純な方法で室内に取り込むことで、快適な体感を創り出そうという実験を行っています。実際の住宅づくりでは、こうした手法と、更には高効率な設備機器やクリーンエネルギーなどとも連携させて住環境全体を統合することになります。
気温 湿度 放射 風

風
空気の浮力を活かしてつくりだされた風を体感するパビリオンです。
地中の熱で空気を冷やすという仕掛けも併用しています。
水
井戸水を壁の中に通し、壁面温度を下げることで放射による冷感を体感するパビリオンです。
低温となった壁面で空気中の水分を強制結露させた除湿効果も体感することができます。
大地
造園的な工夫によって、快適な微気候を形成し、その微気候を建物内にダイレクトに取り込むことで体感的な心地よさを生み出しているパビリオンです。



風のパビリオン
空気の浮力を活かして風をつくり出しているパビリオンです。地中の熱で空気を冷やすという仕掛けも併用しています。
風のパビリオン
パッシブ

製品紹介1:
パッシブウィンドウ
排熱を促進する仕掛けとして、外からの風を流入させず、つねに排気のみを促す働きをするのが「パッシブウィンドウ」です。パッシブウィンドウは、通常開いていますが、外部からの風圧を受けた時だけ閉まる機能を持った開口部です。


夏
v
地下にパイプを埋め、そこ通過した空気を、地中熱によって冷やす「クールチューブ」という手法を採用しています。クールチューブを通って冷やされた空気は、風のパビリオンの床下へと流れ込みます。室内で発生した熱は、その浮力によって室内に垂直方向の気流を生み出します(重力換気)。この作用を積極的に働かせるために、天井高を高くとり、その上部から排気を促進させるためにパッシブウィンドウ(※1)という特殊な開口部を採用しています。こうしてつくられた気流によってクールチューブからの冷気を室内へと引きこむ仕掛けになっています。
冬
太陽の熱を壁に蓄える
太陽の日射をダイレクトに暖房に活かす仕掛けとして「トロンブウォール」というシステムを採用しています。 日中は、日射を直接黒く塗装したコンクリート壁に当てることで、太陽の熱を壁に吸収させ、夜間は、ガラスとコンクリートの間に発泡ビーズを充填することで、断熱性を高め、日中コンクリート壁に蓄えられた熱を逃がさないようにし、暖房効果を持続させます。

水のパビリオン
井戸水を壁の中に通し、壁面温度を下げることで放射による冷感を体感するパビリオンです。低温となった壁面で空気中の水分を強制結露させた除湿効果も体感することができます。
水のパビリオン


井戸水で壁を冷やし、涼しさをつくる
地下60mまで井戸を掘り、真夏日でも水温は20度以下に保たれた井戸水をコンクリート壁の中を通し、壁面温度を下げています。すべての外壁は、厚い断熱ボードで覆われ、外からの熱の影響を受けないようにしています。また、低温となった壁面で空気中の水分を強制的に結露させ、除湿機能も持たせています。こうして、壁面温度と湿度が低く保たれた空間で、涼しさを味わうというのが、このパビリオンの狙いです。壁で結露させた水滴は、床下に置かれた壷の中に落下するようにデザインされています。そして、壷の中の水面に落ちた水滴が弾けた瞬間に、その音が反響することで生まれる美しい音色を楽しむことができます。
冬は、太陽熱温水器で温められた水を壁の中に通し、コンクリート壁に熱を蓄え、暖かさをつくります。
大地のパビリオン
大地のパビリオンは、機械的な仕掛けを一切使わず、微気候を活かすだけでどこまで快適さをつくりだすことができるかを検証する実験的なパビリオンです。
大地のパビリオン
エコシェード

製品紹介2:
エコシェード
エコシェードは、通風しながら放射を抑制することができるブラインドシャッターです。


敷地の環境ポテンシャル・ランドスケープ・放射抑制を連携
快適な体感をつくりだす要素は、地域の風を誘い込むための地盤の高低差と、水辺、そして、樹木の緑です。これらの組み合わせで生み出される微気候は、今後の樹木の成長に伴って、その効果が高まることが期待されます。また、太陽による熱放射の影響を極力小さくするために、エコシェード※が採用されています。このパビリオンでは、微気候と、その効果を引き出すためのエコシェードの役割を体感を通して確認することができます。
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