中国、上海市に隣接する江蘇省花橋市。多くの海外企業が誘致され、中国経済の急成長を象徴する都市として世界からも注目されています。この花橋市を舞台に今、これからの低炭素都市のあり方を提案するプロジェクトが進められています。このプロジェクトに、環境統合システムの考え方が導入されました。
花橋市にある低炭素都市体感展示場には、「環境統合デザイン論」に基づいてつくられた3つの体感パビリオンがあります。また、同時にここには、これからの低炭素都市開発のあり方を提案する2つの住居棟が建設される予定です。
この提案会場全体の造園は、夏の風を活かし、冬の風は防ぐように、デザインされています。東南方向から多く吹く夏の風を引きこむことが、敷地中央に配置された川の役割です。また、敷地の北西側には、冬の季節風を防ぐために盛り土され、防風林が配置されています。
「環境統合デザイン論」によって生み出される環境を実際に体感することのできる実験的なパビリオンです。
豊かな自然が生み出す微気候を活かし、自然の力を最大限に活用した戸建住宅のあり方を提案するものです。
人工地盤を活用した緑化と、建築部材による気候調整、クリーンエネルギーの活用など、自然要素と技術要素とを組み合わせた高層住宅のあり方を提案するものです。
今後の低炭素建築と低炭素都市のあり方について検討しあい、多くの人達と交流するための施設です。