つくばエクスプレス開通による市街地開発が必須となった流山市で、地権者、住民、企業が、互いに緑の持つ価値を共有し、つながることで、そこに住まう個人個人の豊かさを、そして街の豊かさを創りあげるような開発を誘導するため、「流山グリーンチェーン認定」制度が2006年4月から始まっています。そうしたまちづくりの提案と、グリーンチェーン指標の作成のお手伝いを行いました。
流山周辺には大きな森があり、その森は地域にとっての空冷装置となっています。しかし、森の冷気も緑が連続しなければ、街のさまざまな熱で遮断され、街の中へは届きません。緑がつながるように住まいづくりを行えば、 ひとりひとりの家が森とつながり、街全体が森で生み出される冷気の恩恵を受けることができます。
こうした個々の家での緑を活かした暮らしが連鎖することで、緑豊かな街にしようという街づくりの仕掛けを、チームネットと東京電力が共同で流山市へ提案し、流山市・井崎市長が、そうした街づくりを、緑の連鎖という意味から「グリーンチェーン」と名づけました。その後、グリーンチェーンを推進する上での指標の検討を行う「流山グリーンチェーン戦略研究会」の企画運営を行い、認定制度の実施に貢献しました。 現在は、この考え方を流山市だけでなく、全国でも広く普及するために「グリーンチェーン推進ネットワーク」が設立され、事務局を務めています。また、流山市での普及啓発活動もお手伝いしています。
2009年 「緑の都市賞」緑の都市づくり部門 国土交通大臣賞受賞