体感の見える化システム「居心地メーター」と「居心地ナビ」

目に見えない「体感」や「心地よさ」といったものを、イメージや、グラフを利用して視覚から直感的に読み取ることができるようにデザインします。

居心地メーターは、計測部と制御部(データ受信機)で構成されており、計測部の黒球部分で体感温度*を 計測します。インターネット上に送られたデータを、暮らしの場面で活用できるよう、わかりやすく伝えるのがWebサイト「居心地ナビ」。 PC、スマートフォン、タブレット等、インターネット環境があれば、離れたところでも計測データを確認することができます。

*環境工学の分野で体感温度を測る際には、グローブ温度計といわれる銅製の黒球で覆われた特殊な計測器が用いられます。 「居心地メーター」は、グローブ温度計に準じた、放射や気流の影響を簡易的に計測できる計測器です。

都市のオアシス「見える化」作戦

緑による快適な居心地を「見える化」しました。

体感温度測定・・・緑陰と街なかの体感温度の差は、なんと15℃以上を記録

都市緑化機構が認定する都内15カ所の優良な緑地空間を、「居心地メーター」で体感温度を計測。Webサイト「居心地ナビ」で、緑がつくりだす快適な環境を見える化しました。リアルタイムで緑のないアスファルトに囲まれた街のなかの計測値を比較し、快適な居心地を分かりやすく伝えました。

体感温度で表示する理由

暑いものに囲まれると、気温以上に暑く感じます。これが都市の暑さの原因です。緑陰で涼しく感じるのは、樹木が根からつねに水をくみ上げ、表面温度を低く保っているからです。上記のように、気温はほぼ同じでも、緑陰とアスファルトに囲まれた場所の体感温度は15度も違います。居心地ナビでは、その場の局所的な熱環境を表すのに、「体感温度」を用いています。

緑陰の体感温度が低い理由

植物は根からつねに水をくみ上げ、表面温度を低く保っています。サーモグラフィ(熱画像)で見てみると一目瞭然。緑に囲まれると涼しく感じるのは、日影だからだけでなく、緑が周囲の表面温度を低く保ってくれているからだったのです。

室内の熱環境計測例

エアコンにできるだけ頼らず快適さを得ようとするには、建物の工夫だけでは実現しません。それを使いこなす「暮らしの工夫」がとても大切です。居心地メーターによる実測とチームネット独自の「熱環境改善サポートプログラム」によって、入居者の方々がより快適な暮らしを実現するサポートを行っています。ログイン機能により、リアルタイムで入居者の方がご自身で熱環境を確認できます。

 

熱環境改善サポートプログラム