うだるような暑さが続きますね。
そんな夏本番、野田のベテラン農家である根本農園さんにお邪魔し、みそづくりのお手伝いをしてきました。
このお味噌づくりは野田市に暮らす主婦のみなさんが中心となって、なんと8年間も続いているそうです。
野田市に生まれ育った人も、他の土地から嫁いできた人も分け隔てなく、
この土地に根ざす味、もとい文化を継承しているんだそうです。
根本農園の根本ご夫妻は野田では有名な農家さんで、テレビやラジオにも多数ご出演経験があるんだとか。ちゃきちゃき系でおしゃべり好きのおかあさんと、どっしり構えたイケメンのおとうさん。特におかあさん、仕事に対しては厳しいですが、普段はとてもチャーミングなお人柄。もうファンです。
この日の作業は1月に寒仕込みをしておいたお味噌の天地返しでした。天地返しとは味噌の熟成を均一にしたり、こして味噌を滑らかにしたりする作業です。
1月は糀を作ったり、大豆を煮たり、極寒の中で大変な作業だったそうです。(次回は最初から参加したい・・・)
そしてみなさんのチームワークと手際がプロの領域に達しているのか、お昼前には作業は終了!お疲れさまでした!
そのあと根本さんからお手製ババロアのご褒美をいただきながら、農園のこと、味噌づくりのこと、最近行った旅の思い出(世界中を旅するスーパーアクティブご夫婦!)など楽しいお話を伺いました。
今回僕はご縁があって幸運にも貴重な機会に参加させてもらえました。ほんとラッキーでした。
みなさんの味噌づくりに対する一生懸命な姿や笑顔を垣間見ながら、この土地の文化が、人の縁の中で幸運にも、歴史が途絶えることなく引き継がれ、またいつか同じように次の世代に受け継がれていく、そんなとても素敵な物語を感じました。勝手に感動しながら味噌をこしていました。
実はこの味噌づくり、主体となっている女性たちの子育てや仕事、怪我などの事情でいくどとなく継続が危ぶまれてきたそうです。何をするにしても継続するということは難しいですよね。
しかし、女性陣、この日も味噌づくりを終えたあと、笑顔で根本さんにこう言い切りました
「もちろん、来年もお願いします!」
人の縁と美味しさによって奇跡的に受け継がれている野田のお味噌。
来年、しっかりと発酵してきた頃にみなさんと一緒に、
おいしいおいしい、にやけてしまうほどにおいしいお味噌汁が飲めますように。
ハラダ