森をつくる住まいづくり

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実績

風の杜

緑豊かな庭園を活かしぜいたくな空間を享受

相続発生前の土地活用として、明治からの由緒ある庭園を復元し、その庭園が地主さんの自宅とコーポラティブ住宅とをゆるやかにつなぐコモンとなっている。


地主さんの思いからスタート

このプロジェクトは、この街に古くから住む地主さんの思いからスタートしました。この地主さんの悩みは、いずれ相続が発生すると、この土地の一部を手放さなくてはならなくなり、細分化により豊かな緑は無くなってしまうだろう、ということでした。街にとっての資産とも言えるこの豊かな緑をなんとか残したいという「思い」が、このプロジェクトの基本理念となっています。

庭園を「空調装置」として位置づける

このプロジェクトで追求しようとしているものは、「環境共生」というものです。「環境共生」とは、太陽の熱や光、風など自然の恵みを住まいに巧みに取り込み、自然の力で室内を快適にしようとする考え方です。たとえば、樹木には、環境の持つポテンシャルを高める働きがあります。樹木は、夏の強い日差しを和らげ、根が地下水を汲みあげて、葉から気体を放出することで冷気を生成し、まさに「自然の空調装置」といえます。こうした「環境共生」の考えに基づいて、この計画地に残るぜいたくな庭園を、生活の快適さを高めるための手段として位置づけることがこのプロジェクトの骨格となりました。

北側共用廊下も緑を配置

「コミュニティ・ベネフィット」という考え方

では、どうやって庭園を残すのか?このプロジェクトでは「個人で住まいをつくる」という方法では実現できない価値を「同じ価値観を持つ人との共同事業」として、実現させようと考えました。私たちは、こうした考え方を「コミュニティ・ベネフィット」と呼んでいます。このプロジェクトでは、建物の配置に「コミュニティ・ベネフィット」の考え方が活かされています。計画地の南に明治から受け継がれてきた日本庭園が残されます。この庭が今回のプロジェクトの共有価値です。全ての住戸がこの庭に面し、この庭を通って玄関に入るように配置されます。誰もがこの庭の豊かさを日常の中で享受することができるようにデザインされているのです。

ぜいたくな環境を享受する事業手法

このプロジェクトでは、「つくば方式」という、一般の定期借地権に建物譲渡特約を組み合わせて改良された事業方式を採用しました。 そのため、一般の分譲方式よりも初期費用を抑え、かつ、ぜいたくな環境を享受することが可能となりました。土地を購入しないことで、資金的なゆとりを生みだし、その資金を豊かな環境づくりに活かそうと考えたのです。一般の定期借地権が更地にして返還するというスクラップ&ビルドを助長する内容となっているのに比べ、この事業方式では、契約が終了する60年後に建物を壊さずに地主に譲渡します。当初、入居者により整備された住環境は、長期にわたり良好な環境のストックとして保全され、次の世代の利用者へと受け継がれることになります。

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