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講師:小玉祐一郎 講師プロフィール: 神戸芸術工科大学教授。建築家。自然のエネルギーを建築的に活用したパッシブデザインの研究開発と実践、自然環境の保全と利用を意図した住宅地計画、エコロジカルな都市システムなどのプロジェクト研究に従事。パッシブ建築研究の第一人者。 著作: ●住まいの中の自然 丸善 2300円 エコロジー住宅を学ぶ、始めの一冊としておすすめです。豊富な写真とわかりやすい文章でエコロジー住宅の楽しさが伝わります。 ●自然エネルギー利用のためのパッシブ建築設計手法辞典 彰国社編 2800円 エコロジー住宅の技術を手法ごとに整理しています。専門家・学生などより詳しく勉強したい人向けです。 ●エコ・ハウジングの勧め 丸善 1800円 他多数 | |
第一回では、エコロジー住宅とはどんな住宅なのか,全体像を豊富なデータを基にお話しました。地球環境の視点からみた私たちの住まいのあり方を考えました。次に、実際に私たちが取り組むことのできるエコロジー住宅の実現手法と、その魅力について、市民学校の今後の講義内容を紹介を交え、お話しました。 | |
私が市民学校に参加させていただいた理由の一つとして、経堂の杜を拝見したという事が挙げられます。初めて経堂の杜に伺ったのは五月でした。その頃は緑のカーテンもまだ植えたばかりであったり、つたを張らせるためのロープもこれからという状態でした。しかし六月が過ぎ七月も後半になると見事に緑のカーテンができていて驚いたのを覚えています。 日本大学生物資源科学部生物環境工学科四年 赤堀 有希子 | |
・第1回の総論的な内容としてわかりやすかった。今後具体的な内容に展開していくことで、更に理解が深まると思った。
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●新建築住宅特集 小玉先生設計の「水戸八幡の家」の写真が掲載されています。 http://www.japan-architect.co.jp/japanese/ 2maga/jt/jt2000/jt06/works/jt087f.html ●神戸芸術工科大学 小玉先生が教鞭をとっている神戸芸術工科大学のホームページです。 |
講師:正木覚 講師プロフィール: エービーデザイン椛纒\取締役。環境デザイナー。個人の小さな庭、外構を主に、街路、河川、地域に至るまで、植物を中心テーマにした環境デザインを提案している。「経堂の杜」の外構デザインを担当。 著作: ●正木覚のここちよい庭づくり 講談社 2600円 正木さんが手掛けた庭の写真がたくさん掲載されています。 ●樹木で演出するミニ・ガーデンプラン 心やすらぐ庭づくり110例 講談社+α新書 880円 庭の効用、とくに樹木のもつ機能を活かしたガーデンプランがたくさん紹介されています。 ●建築知識1996.3 「効く植栽」91のテクニック 1600円 正木さんを市民学校の講師にお招きするきっかけとなった本です。植栽を樹木の持つ機能の面からわかりやすく紐解いた本です。 | |
樹木は、住宅の周辺環境を快適にしてくれる働きがあります。緑は、夏の日差しを和らげ、気温を調整し、空気を浄化してくれます。さらに、緑を介して豊かな人間関係も生まれます。この回では、こうした緑の効用をフルに活かしたガーデニングについて勉強しました。 | |
1、野球場に庭ができるまで(エービーデザイン 鈴木さん) 「東京ガーデンショー」におけるエービーデザインの活動内容と、そこから考えられる庭の効用についての話であった。「東京ガーデンショー」は野球場という何もないところに庭を作り出すイベントであり、期間は1ヶ月であった。1ヶ月間という短期間であったが、イベント中のスライドは、野球場とは思えない、昔から庭だったのではないかと思われるくらい自然な感じがした。 2、きもちのよいデザインとは何か?(エービーデザイン 正木さん) 日本女子大学 岡崎愛子 | |
・一本の木の周囲に気象に変化がおこり、豊かな空間ができる。その組み合わせが環境をつくる・・・。庭は、その人の生き方であり、一軒一軒の家が外に向かって環境を改善していくことによって豊かなコミュニティがつくられる。今、学校に来ている子供は、それぞれ独立の家庭環境から集まる。その折り合いをつくる「学級会」の役割が増している。現在の教育問題の原点も、この環境にあるようである。 ・正木先生の感性、創造性の豊かさはすばらしいものだと実感した。風通しの大切さは植物だけではなく、人間関係の適度な空間を持ち、風通しをよくする大切さもある。日照条件の悪い庭のスライドなども見せていただけたらよかったです。
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●第1回東京ガーデニングショーレポート 正木さんがテーマガーデンのデザインを担当された第1回東京ガーデニングショーのレポートです。 http://www.maplepress.co.jp/garden/TGS00_report.htm ●NHK-BS『 私のガーデニング』 正木さんが講師を担当されているNHK-BS『 私のガーデニング』の番組案内です。 |
講師:須永修通 講師プロフィール: 東京都立大学大学院 工学研究科 建築学専攻 助教授。研究分野は建築環境学。著書に「パッシブ設計手法事典」(彰国社、共著)、「環境工学教科書」(彰国社、共著)等がある。 | |
自然の恵みをうまく住宅に取り込み、夏は夜の涼しい風を、冬は太陽の温もりを活用して、機械に頼らない快適さを五感で感じることのできるパッシブデザインの手法を学びました。さらに、受講生の自宅を題材にして、「Solar Designer」によるシミュレーションを行うことで、パッシブデザインの効果を確かめました。 | |
市民学校第3回の今回は「自然の恵みを五感で感じる住まいのつくり方」をテーマにパッシブデザインについてのお話を伺いましたが、そこから私は幼いころに読んだ「北風と太陽」という物語を思い起こしました。これは、「北風」と「太陽」が旅人の着ている上着をどちらが先に脱がせることができるか腕くらべをする、というお話で、「北風」が自分の風で旅人の上着を吹き飛ばそうとするのに対し、「太陽」は優しく陽射しを注ぎます。「北風」がいくら強い風を起こしても上着は脱がせられなかったのに、「太陽」の陽射しで陽気が暖かくなると、旅人は自ら上着を脱いでしまいます。つまり、旅人を私たちが住んでいる家だと見立てると、「北風」は冷暖房機器のような気候に逆らって環境を制御するアクティブシステム、「太陽」は気候をうまく利用して自然の流れに沿って快適な環境をつくるパッシブデザインだと言えるのではないでしょうか。 夏は、日射遮蔽をしたり、夜間外気を蓄冷したり、できるだけ熱を遮断し、利用できる冷気をつくる工夫をする(クーリング)。逆に冬には、できるだけ昼間の陽射しを取り込んで、蓄熱材など、貯めた太陽熱が逃げにくいように工夫する(ヒーティング)。システムというと難しそうな気がしますが、基本は暑いときには涼しくする工夫を、寒いときには暖かくする工夫をするというごくあたり前の法則に基づいていて、それをさらに自然の摂理を利用した柔軟で賢い方法で快適な住まいをつくっていくことがパッシブデザインなのであり、私たちが忘れていた本来あるべき住まい方なのだと感じました。機械装置に頼って、無理矢理に環境を制御していた私たちに「押して駄目なら引いてみる」という「太陽」の発想をパッシブデザインは示してくれているのだと思います。そして、自然の力をうまく利用するためにはその土地の気候風土を知り、建物の性能を理解した上で、環境をデザインする仕組みを生かした住まい方をしていくことが必要で、これは環境と共に生きていく私たちの役目だといえます。また、この役目は仕組みもわからずに機械をただ置くだけの住まいよりも、季節を感じながら自分の知恵や工夫を生かせるという点で、より生活を楽しませてくれるでしょう。 日本女子大学大学院家政学研究科住居学専攻 | |
・測定結果が住まい方に反映されている話の実例が興味深かった。 ・パッシブデザインと漠然と考えていたものを、パッシブクーリング、ヒーティングを分けていくことで、より深く理解できました。 ・グラフによる比較や実例写真を交えた解説に説得力があった。 | |
●建築設計資料集成 日本建築学会(編)の資料集成です。パッシブデザインの項目を当日の資料に使用しました。 http://pub.maruzen.co.jp/book_ magazine/kenchiku/kenchiku.html ●株式会社クアトロ 講義に使用した「Solar Designer」を開発・販売しています。 |
講師:高橋 元 (有)ひと・環境計画代表。建築家。 ドイツの消費者向け書籍「エコテスト」を翻訳し、「エコロジー建築」として出版。人と環境を考えたエコロジカルな建築の設計活動を続ける傍ら、執筆活動も精力的に行っている。 著作 ●エコロジー建築 「エコテスト・マガジン」編 高橋元 訳 青土社 2200円 ●健康な住まいを手に入れる本 小若順一・高橋元 コモンズ 2100円 ●健康な住まいへの道 バウビオロギーとバウエコロジー ホルガー・ケーニッヒ著 石川恒夫 訳 高橋元 監修 建築資料研究社 4800円+税 | |
塗料や新建材に含まれる化学物質による室内環境汚染が健康に及ぼす影響が話題になっています。講義だけでなく、実際に建材に触れることで、健康に配慮した住まいとは何かを学びました。 | |
今回のテーマは「健康に配慮した住まいのつくり方」というものでした。シックハウス症候群・化学物質過敏症などを中心に講義がされました。 日本大学生物資源科学部四年 赤堀有希子 | |
・建築材料の組成まで知らないと、健康なものか判断できないのでは、どこまで深く追求していけばよいものかと考えた。 ・「においをかいでみて試してみる」といことが印象的でした。本当は家を建てる前にいろいろ触れてみること大切なのかもしれないと思いました。 | |
●ひと環境計画ホームページ 高橋元氏が代表を務めるひと環境計画のホームページ。健康に配慮した住まいづくりを目指す住まい手、専門家の方、是非ご覧下さい。 |